Look Malaysia マレーシアをもっと知ろう

さまざまな民族が共に住む
国際色豊かなマレーシア。
めざましい発展と変貌を続けるこの国には、
日本との知られざる交流と、
忘れてはならない歴史があります。

そんなマレーシアをもっと知り、
日本を見つめ直してみませんか。

Greeting ごあいさつ

  • マレーシアの地を初めて踏んだのは,約40年前。
    長く続いた植民地の軛からようやく解き放たれ、ぎこちなくもすくすく成長し始めた若い国でした。
    ここで新しい生活を始め、風土、習慣、宗教などの違いに戸惑いながらも長い年月を経た今日、多少なりともマレーシアがわかってきたつもりでいました。

  • しかし昨年、「マレーシアの戦跡をめぐる旅」に参加して、マレーシアの歴史において最も艱難にみちた日本占領下の時代について、非常に無知であることを痛感させられました。
    殉難者追悼記念式典や追悼碑を訪れ、虐殺事件の生存者や歴史資料の作成に渾身の努力をされてきた方々にお会いする中で、1941年から3年8カ月の間、日本軍政によって繰り広げられた華僑虐殺、抗日運動への弾圧、強制労働、皇民教育、物資略奪、密告制度、食料不足、経済混乱などの実態を知ることなしに、マレーシアの人々の心を理解することはできないことを知りました。

  • 驚いたことには、マレーシアではすべての人々がこれらの歴史を詳しく知っているにもかかわらず、日本人は知らないという落差です。日本はマレーシアで何をしたのか。歴史の専門家でない私が発信できることは極めて貧弱なものですが、歴史家の南里章二さん、渡辺洋介さん、森林ジャーナリストの田中淳夫さん、マレーシア全土に散らばる惨殺の跡地を歩き、生存者の証言を日本に紹介してこられた高嶋伸欣さん、アジアフォーラム横浜の皆さん、日本に暖かくかつ鋭い警鐘を鳴らしてこられた陸培春さんらのご助力をいただき、今まで余り知られてこなかった日本とマレーシアの歴史を共有していきたいと思います。世界の平和が脅かされつつある現在、これからも両国の友好を願ってやみません。

Profile 運営者プロフィール

テレジア.M.インダ.ヒロタニ
京都で四代続くキリスト教徒の医師の家庭に生まれ、幼児期に受洗。イギリス留学中に知り合い結婚した夫の父親はマレーシア第三代国王。イスラムの長である王族の一員としてマレーシアに住み、中国系マレーシア人と共同で貿易会社を経営。宗教と民族と平和が生涯のテーマとなる。
「日本マレーシア友好協会」主宰。
お問い合わせ:a-grain@syd.odn.ne.jp
渡辺 洋介(翻訳)
歴史研究家。英・中翻訳家。大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員。著書は「歴史教科書に見る戦争の記憶」(「シンガポールを知るための65章」明石書店-収録)「シンガポール」(梨の木舎-共著)「シンガポールにおける皇民化教育の実相」(人文書院-収録)ほか多数。